一. 空手道は礼に始まり礼に終ることを忘るな
からては、れいにはじまりれいにおわることをわするな
一. 空手に先手なし
からてにせんてなし
一. 空手は義のたすけ
からては、ぎのたすけ
一. 先づ自己を知れ而して他を知れ
まず、じこをしれ、そしてたをしれ
一. 技術より心術
ぎじゅつよりしんじゅつ
一. 心は放たん事を要す
こころは、はなたんことをようす
一. 禍は懈怠に生ず
わざわいは、かいたいにしょうず
一. 道場のみの空手と思ふな
どうじょうのみのからてとおもうな
一. 空手の修業は一生である
からてのしゅぎょうはいっしょうである
一. 凡ゆるものを空手化せよ其処に妙味あり
あらゆるものをからてかせよ、そこにみょうみあり
一. 空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還る
からては、ゆのごとし、たえずねつどをあたえざればもとのみずにかえる
一. 勝つ考は持つな負けぬ考は必要
かつかんがえはもつな、まけぬかんがえはひつよう
一. 敵に因って轉化せよ
てきによっててんかせよ
一. 戦は虚実の操縦如何に在り
いくさは、きょじつのそうじゅういかんにあり
一. 人の手足を剣と思へ
ひとのてあしをけんとおもえ
一. 男子門を出づれば百万の敵あり
だんしもんをでづればひゃくまんのてきあり
一. 構は初心者に後は自然体
かまえは、しょしんしゃにあとはしぜんたい
一. 形は正しく実戦は別物
かたは、ただしくじっせんはべつもの
一. 力の強弱体の伸縮技の緩急を忘るな
ちからのきょうじゃく、からだのしんしゅく、わざのかんきゅうをわするな
一. 常に思念工夫せよ
つねに、しねんくふうせよ
|